雪桜 -無くした愛・消えた心-





「“さつき”


それが私の名前ですか?」





「・・・ばかやろー、」





どーして何も覚えてねーんだ





お前がちっちぇ頃からずっと


俺はそう呼んでたのに。





「そーだよ。颯葵、


それがお前の名前」





「・・・あなたの名前は?」





「藤原斗真」





この名前も、



俺がちっちぇ頃からずっと


お前が呼んでたのに。










「なんだか、すごく懐かしい」





・・・え?




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