冷血な旦那様と新しい恋 【完結】
「よいしょ…っと」
バケツや雑巾、
お花などを車から出して、
お義母さんの墓に向かった。
静かな森の中。
地面は凍っていて、
所々にかたまりの雪があった。
「別にいいって言ってるだろ。こんな寒いのに、わざわざ水使って掃除しなくても…」
「いいの!きれいにしないと、あたしが申し訳ないでしょう?」
せっかく会いにきて、
ただ線香あげてお花あげて帰るだけじゃ、絶対だめ。
「あたし、お水汲んでくるね」
「あ、この花、どうすればいいんだ?」