不良だらけの危険なバイトッ☆
「あたり」
マスターがニコニコしながらホットケーキが乗ったお皿を渡してくれた。
さすがはカフェを経営している人だ。
お店で出すように生クリームとかいちごとか乗っててよだれがでそうになる。
その見た目に見とれていると
「ん?ホットケーキ嫌い?」
マスターが顔を覗きこんできた。
「いえ、大好きですっ!!いただきますっ」
慌ててナイフで切り分け、ホットケーキを口に運ぶと甘い味が口の中に広がった。
「おいしい~っ」
笑顔になるあたしを見てマスターもにっこりと笑った。
「おはよ~…」
そんな中、眠そうな藤堂君が部屋に入ってきた。
「お、おはよ」
昨日話を聞いちゃったからあたしは少し気まずい。
だけど藤堂君はあたしの隣のイスに座った。