不良だらけの危険なバイトッ☆
「そんなサーブじゃ俺からは点取れないよっ」
藤堂君が軽々と返す。
「そんなんまだまだ本気じゃねえよ!!」
どちらも一歩も譲らない、
白熱した試合が繰り広げられていた。
みんな上手いなぁっ。
勝った方とキスしなくちゃならない、ということさえ忘れてあたしも夢中で応援していた。
10点先取で勝利というルールで試合してたけど今のスコアは9-9。
「絶対俺が勝つから」
隼人があたしの方をチラッと見てラケットを構えた。
「それはこっちの台詞だ。行くぜっ」
服部さんが不敵に微笑んでサーブを打ち込む。
それからは激しい打ち合いが続いた。
勝負がつかないんじゃないかってくらい皆上手くて。
長いラリーでみんなの額にはうっすら汗が光っていた。