不良だらけの危険なバイトッ☆
布団に丸くなって一向に頭をあげない。
あたしが泣いたり拗ねたりするのは今日何回目なんだろうか。
でもこればっかりは事故じゃないもんっ。
…隼人なんか知らないっ。
結局状況は平行線のまま。
隼人は壁に寄りかかって携帯をいじっている。
そうやって隼人はいつも余裕で、涼しい顔してさ。
あたしがどんなに恥ずかしい思いをしているかなんてこれっぽっちも気づいてない。
絶対許してあげないんだから。
一人でぷんぷんと怒りながら布団をさらに深くかぶる。
しばらくそうしているうちになんだか眠くなってきた。
今日、慌ただしかったもんな…
うとうとしているうちに隣の布団に隼人が戻ってきたらしい。
シーツがこすれる音が遠く耳に聞こえる。
でも怒ってるのと、それ以上の眠気であたしは布団の中から動いたりしなかった。
「…何そんなに怒ってんだよ」