不良だらけの危険なバイトッ☆
ユキ君がふらつきながら立ち上がる。
手を伸ばして、支えてあげたいのに…あたしは動けなかった。
忘れるなんてできるはずないのに…。
体の力が抜けてあたしはその場にペタンと座り込む。
ふらふらと部屋に戻っていくユキ君を見つめる視界が涙でぼやけた。
その朝会ったユキ君はいつもと変わらなかった。
────・・・
けれどもそれ以降もユキ君の体調がよくなることはなかった。
家でも学校でもいつでも具合悪そうな顔をしていて。
ユキ君がいくら隠しているつもりでも、バレバレなくらい酷いものだった。
そんなユキ君を見ているしかできない。
あたしに何かできることってないのかな…
なにもできないなんて辛すぎるよ…
「こ…、莉子?」
「えっ、あ…何?」