不良だらけの危険なバイトッ☆

「ちが…うもん」


そんなんじゃないのに…


瞳の奥が熱いものでいっぱいになっていく。


こらえようとしても涙が零れ落ちた。


「隼人のことが好きなくせに…俺にまでいい顔して、そんな偽善的なことしなくていいから」


「違う…あたしはただ、心配で」


「クス…心配…ねぇ」


ユキ君はわざとらしく笑う。


でも目が笑っていないその残酷な表情。


温泉旅館であたしにキスしたときと同じ目…。


「だったらさぁ…」


「えっ…あ、ユキ君っ!?!?」


急に引き寄せられた体。


そのままユキ君に後ろから抱きつかれた。


「今日はこのまま俺の相手してくんない?」


「あ、相手…?」


「俺のこと心配なんでしょ?だったら今日は付き合ってよ」


「付き合うって何を…」

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