不良だらけの危険なバイトッ☆

振り返ると、窓の縁のところに座っている。


黒髪の美少年。


「はや…と」


目を疑った。


どうして、…どうして隼人がここに……


「ど…して……こ…2…かい…まど…鍵」


言葉にならない。


「あぁ、これのこと?簡単に開いたけど」


そう言って、長い張り金を見せてきた。


「ったく…ユキがお前から離れるのを待ってたら、こんなに経っちまったぜ」


そう言いながら、軽快に部屋に降り立つ。


あたしはその場に座り込んでしまった。


「い…いや………」


声が震える。


叫ばなきゃ、助けを呼ばなきゃ。


「っと、声は出させないぜ」


そう言って隼人があたしの口を手でふさぐ。


後ろから抱きしめられるような体勢。


懐かしい隼人の香りを感じた。

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