不良だらけの危険なバイトッ☆
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SIDE隼人
本当は、…わかっていた。
…わかってたんだよ。
ユキの体が限界ってことを。
ギリギリの状態で、必死に莉子を守ろうとしていること。
二人が、幸せに生きていける世界があったら…
それを莉子が何より望んでいるってことを。
それでも、あいつに頼むしかなかった。
俺だけじゃ、莉子を守れない。
非力な自分が情けなくて…。
あれからもう何時間も経った。
ユキは俺を信じて、莉子を守ることに命を賭けたんた。
「…うわああっ!!」
男達が倒れた。
…俺だって、この命くらいくれてやるさ。
あいつを守ること。
たった一つの願いは、今は俺だけのものじゃない。
俺と…
ユキ(あいつ)の…。