不良だらけの危険なバイトッ☆
「はい」
色々抱えてる、
その言葉はあたしの心の奥に引っかかった。
…けれどもあたしと同じ年なのに住みこみで働きながらがら学校に行ってるんだもん。
普通とは少し違う事情があってもおかしくない。
あたしはまだ彼らのことを何も知らない。
そう思うと少しだけ…距離が広まった気がした。
「ほら、顔暗いぞ。大丈夫、こいつら見た目怖いけどちゃんと守ってくれるから」
「…はいっ」
そうだよね。
まだ何も知らないけど…
それでもあたしのことを気にかけてくれる彼らを信じなきゃ。
そうしなきゃ、始まらない。
でもマスターの一言はあたしの心に大きなもやもやを作ってしまった。