不良だらけの危険なバイトッ☆

─────・・・


「ほら莉子ちゃん早く中入ろう」


藤堂君が心配そうにあたしのことを見つめている。


けれどもあたしは首を縦に振ることができない。


だって…。涙


「むりむりむりむりっ」


あたしは涙目で藤堂君の後ろに隠れた。


ある程度覚悟はしていたはずなのに…


目の前を通り過ぎるヤンキーを見るたびにあたしは逃げ腰だ。


女の子でさえも中が見えてしまいそうなくらいの超ミニスカートで


髪は明るい茶色とか金髪で、化粧も濃い。


「やっぱりあたし帰…」


「だめ」


藤堂君があたしの手を握る。


可愛い顔しているくせに力の強さは男の子そのもので。


「学校サボったら不良になっちゃうよ」


…あなた方にだけは言われたくないです。


そう思ったけどあたしの体はズルズルと玄関の方へと引かれていく。


だれか助けてえええっ

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