不良だらけの危険なバイトッ☆
あっと言う間に玄関にたどり着いて教室へと連れて行かれた。
隼人がガラッと強く扉を開けるからあたしは目を瞑った。
「キャ─────!!!」
…な、なに?
女の子達の甲高い声が耳にキーンとくる。
「隼人君~!」
「りょうくんー!!」
「瀬戸君ー」
…凄すぎる。
彼らは学校でもアイドル的存在らしい。
服部さんは学年が1個上だから上の階なんだけど、残りの3人は学年が一緒でしかも同じクラスなんだとか。
それであたしも奇跡的に同じクラスになったんだけど…
「…ちょっとなにあれ!!」
「噂は本当だったの!?」
「いやああああっ」
さっきまでの黄色の声が悲鳴に変わる。
もちろん、3人に囲まれて歩くあたしを見つけたから。