不良だらけの危険なバイトッ☆

藤堂君が手を振ってくるけど…


無理!!

行けないよっ!!


獲物をにらみつけるチーターのような女の子達の視線が怖すぎる。


両足がすくんで動かない。


額から嫌な汗が流れるのを感じた。


「莉子ちゃん?」


ドクンドクンと心臓の音がはっきりと聞こえてくる。


臆病な自分に悲しくなるけど…


「ごめんなさいっ!!」


殺されるよりマシ!!←


「おい、莉子!!」


あたしは走って教室を飛び出した。


限界だよっ!


長い廊下を走って階段を駆け降りる。


体力がないからはぁはぁとすぐに息切れして足がふらつく。


なんとか階段の踊り場を曲がったところで


ドンッ


「きゃあっ!!」


あたしは何かにぶつかった。

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