不良だらけの危険なバイトッ☆

反動であたしは尻もちをつく。


「ったたた」


床のタイルからじわりと痛みが伝わってきた。



「どこ見て歩いてんだよ」

頭上から降り注いだ怒声。


ビクンッと条件反射で体が跳ね上がる。


「すみません…」


おそるおそる顔を上げる。


そこにいたのは絵にかいたようなヤンキーだった。


色黒で体育会系のごっつい体つき。


金とオレンジのツートンの髪にくわえタバコ。


同じ不良でも隼人達とは全然違う…


今にも殴りかかってきそうな威圧感があった。


「へえ、可愛いじゃん」


ヤンキーは下品な笑みを浮かべながらあたしを覗き込んでくる。


「…やっ」

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