不良だらけの危険なバイトッ☆

泣きそうになりながらも視線はばっちりと絡まった。


ヤンキーの目がギラリと光り、あたしをとらえた。


体がガタガタと震える。


「じゃあさ~、ぶつかってきたお詫びにこれから俺に付き合ってよ」


「む、無理ですっ」


こういう気性が荒くて軽い調子の男の人は苦手中の苦手。


逃げたいのに…

震える体は思うように動かない。


だからあたしはそこから動けない。


「ほら、行こうぜっ」


さっき断ったはずのあたしの言葉なんて聞いてくれないみたいで。


ヤンキーに強く腕を引っ張られた。


「いたっ!!」

…力強いよっ!!

半泣きになりながら抵抗するけど効果はもちろんゼロ。

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