純血のヴァンパイア
私の様子が余程面白かったのか

クスッと笑って明るく言った。


「変な優月。じゃ、こうしよう。」


今度は何よ。


「僕が命尽きる時、血を吸ってよ。で、ついでに優月の血を飲ませて。」

「ついでにって、そんな明るく言われても。」

「だって、どうせ死ぬなら好きな子に吸ってもらた方が良いでしょ?」

え―――?今なんて?

「もう一回って?」

「聞こえなかった?吸ってもらった方が・・」

「いや、その前。」

「どうせ、死ぬなら・・・」

ワザとか?ワザと焦らしてるのか?

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