純血のヴァンパイア
それから、ポツポツと思いだしながら

話し始めた。



「僕は、雪の深い小さな街の森の奥に住んでたんだ。」

雪兎の両親は、人間が大好きで

人間に近い街に住みたいって言って

一族を押し切って、その場に住み始めたらしい。


両親は、街外れの優秀な医者として

人間の世界にも溶け込んでいた。



その頃、私も度々遊びに言っていたみたいで

2人でまるで兄弟みたいに

遊んでいたんだって。


「お兄ちゃん」

「え?」

「そう呼んでたんでしょ?私。」

「そう。優ちゃんね、その時僕のお嫁さんになるって言ってたんだよ?」

覚えてる?ってクスクス笑う雪兎。
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