焼け木杭に火はつくか?
「うん。冷え冷えのやつがいい。焼酎もうまいけどさ。やっぱオムレツにはビールがいいなあ」
聡と楽しそうに喋りながら夢中になって食べ続ける英吾を、最初のうちこそややふてくされ気味の呆れた顔で見ていた良太郎だったが、だんだんと羨ましそうな顔に変わっていった。
「うまそうだな、ケチャップご飯。野菜のやつも、すげー、ビールに合いそう」
「食べる? あげるよ」
物欲しそうな良太郎の顔を見て皿を差し出そうとする英吾を聡が止めた。
「それはおメーの飯だ」
「だね」
「良太郎も食べんなら作るぞ」
「んー。いいや。時間も時間だから止めとく」
「ん。だな。英吾は脳みそにエルネギー補強させねーと、まだまだ先の長そうな話ぽいからな。秋穂ちゃんの話って」
聡の言葉に中断してしまった話を、ようやく二人は思い出した。
「ああ。そうか。その話してたんだっけ? なんでこんな話になっちやったんだろ?」
揚げ物を頬張りながらはてと首を傾げる英吾に、聡は笑う。
聡と楽しそうに喋りながら夢中になって食べ続ける英吾を、最初のうちこそややふてくされ気味の呆れた顔で見ていた良太郎だったが、だんだんと羨ましそうな顔に変わっていった。
「うまそうだな、ケチャップご飯。野菜のやつも、すげー、ビールに合いそう」
「食べる? あげるよ」
物欲しそうな良太郎の顔を見て皿を差し出そうとする英吾を聡が止めた。
「それはおメーの飯だ」
「だね」
「良太郎も食べんなら作るぞ」
「んー。いいや。時間も時間だから止めとく」
「ん。だな。英吾は脳みそにエルネギー補強させねーと、まだまだ先の長そうな話ぽいからな。秋穂ちゃんの話って」
聡の言葉に中断してしまった話を、ようやく二人は思い出した。
「ああ。そうか。その話してたんだっけ? なんでこんな話になっちやったんだろ?」
揚げ物を頬張りながらはてと首を傾げる英吾に、聡は笑う。