紺碧の海 金色の砂漠
直後にミシュアル国王の指が下着の中に潜り込む。

せめてベッドに行こうよ! 人が来たらどうするの? そんな言葉が頭に浮かぶが……。

柔らかく湿った部分に大きなゴツゴツした指が往復するたび、舞の意識が飛びそうになる。

噴水の水音が室内に響き、舞の小さな悲鳴はそれにかき消された。――その瞬間、ずらされた下着の隙間からショートパンツの上にパタパタと甘い水滴がこぼれ落ちる。

立ったままイカされて、舞はグッタリとテーブルにもたれかかっていた。


(もうだめ……やだ、アルのばかぁ)


「舞、あと十五分を切った。私もイカせて貰うぞ」


背中にぐっと重みがかかり、持ち上げられたアバヤとトーブの裾がふたりの間でくしゃくしゃになる。次の瞬間、舞の中に滾るような熱を感じた。


(やだ……な、なんか……いつもより大きい)


嫉妬のせいか、それとも初めて経験する体位のせいだろうか?

舞の心は初夜の痛みを思い出していた。

下着を少しずらしただけで受け入れるなんて、恥ずかしさと怖さの両方だ。際どいエッチを楽しむ気分より、時間をオーバーしたら確実に迎えが来る、舞はそっちのほうが気になった。

何と言っても今回の場合、やって来るのは多分ダーウード……。

あと何分だろう。舞がそう思った直後、ミシュアル国王の動きが止まり、体の奥に熱いシャワーを浴びせられた。


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