紺碧の海 金色の砂漠
「でもティナ、君がそれほど望むなら検査を受けてみればいい。私も一緒に心理セラピーを受けるのも悪くない。そう思ったんだが……」
「もういいの! もう、そんなことどうでもいいの。傷つけてごめんなさい。私、あなたの傍に居られるなら、何も要らないと思ってこの国に来たのに。一番大事なあなたを踏みつけにしてたなんて」
「いや、ティナ、そうじゃなくて」
「もう私のためなんて思わないで! お願いだから、あなたのために、私にもできることを教えて」
ティナは真剣に言ったつもりだが、予想に反してレイは声を立てて笑い始めた。
「レイ? あの……」
「君は本当に早とちりで、人の話を聞かないな」
そう言うとティナを抱き上げ、膝の上に横抱きにする。そのまま強く抱き締められ、激しいキスに唇を開かされた。
先ほどの軽い口づけとは違い、スコールのような激しさでレイは彼女の唇を奪う。
唇が離れた瞬間、ティナはあることに気付き真っ赤になった。
「う、うそばっかり……だって、あの」
「駄目なままの方が良かったかい?」
「そうじゃ……ないわ……でも」
ヒップの下に硬いものが当たっている。レイのように誇り高い男性が、言い訳にあんな嘘をつくとは思えない。
「欲望に忠実で、底抜けに楽しそうな新婚カップルを見ていて思い出したんだ。私たちは一年以上、妊娠を目的としたセックスばかりだったね。――今はただ、君と楽しみたい」
誘惑の言葉を聞き終える前に、ティナはレイの唇をキスで塞いだ。
「もういいの! もう、そんなことどうでもいいの。傷つけてごめんなさい。私、あなたの傍に居られるなら、何も要らないと思ってこの国に来たのに。一番大事なあなたを踏みつけにしてたなんて」
「いや、ティナ、そうじゃなくて」
「もう私のためなんて思わないで! お願いだから、あなたのために、私にもできることを教えて」
ティナは真剣に言ったつもりだが、予想に反してレイは声を立てて笑い始めた。
「レイ? あの……」
「君は本当に早とちりで、人の話を聞かないな」
そう言うとティナを抱き上げ、膝の上に横抱きにする。そのまま強く抱き締められ、激しいキスに唇を開かされた。
先ほどの軽い口づけとは違い、スコールのような激しさでレイは彼女の唇を奪う。
唇が離れた瞬間、ティナはあることに気付き真っ赤になった。
「う、うそばっかり……だって、あの」
「駄目なままの方が良かったかい?」
「そうじゃ……ないわ……でも」
ヒップの下に硬いものが当たっている。レイのように誇り高い男性が、言い訳にあんな嘘をつくとは思えない。
「欲望に忠実で、底抜けに楽しそうな新婚カップルを見ていて思い出したんだ。私たちは一年以上、妊娠を目的としたセックスばかりだったね。――今はただ、君と楽しみたい」
誘惑の言葉を聞き終える前に、ティナはレイの唇をキスで塞いだ。