愛と欲望の螺旋(仮)
「じゃあ、なんで名刺受け取ったの?」
「だって、イケメンとはお近づきになりたいでしょ?」
「泉希、彼氏いたでしょ?」
浮気でもするつもり!?
ジッと疑いの目で泉希を見た。
「それとは別。」
疑いの目なんて気にする様子もなく、ニンマリと顔をゆるませる。
「別って…浮気するつもり?」
一層、眉はゆがんでしまう。
「違う。バーンブルーの人と知り合いなんて、ライブのチケット優遇されそうじゃん?」
「そっちか。まあ、私は関係ないから。」
ハアッとため息をつきながら。
疲れ切った心に酸素って言う栄養を与えようとしていた。