人生はドラマである
「俺が最初にきちんとゆかりに説明するべきだった。俺の姉貴の事情とか、俺の今の状況を」
「あたしだって聞きたかったけど、聞けなかった。
だってあたしはショウくんの只の知り合いにしか過ぎないし。
ここに来ることだって出過ぎたマネだってわかってたから……」
「俺はゆかりが訪ねてきてくれて嬉しかったよ。
事情も聞かず、また来てくれた時は夢かと思った。
俺、自惚れてもいいのかな?」
「えっ?」
「俺、ゆかりが好きだよ。
姉貴のことがなかったら、交際を申し込もうと思ってた。
こんなことになって、なんか申し訳ないけど、その気持ちは変わらないよ」

「ショウくん……」
「ゆかり……」