人生はドラマである
僕の事情
そして僕は快適な日常を手に入れた。
昼間、ママが居なくて寂しいけれど、ゆかりという新しい僕の信奉者が甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるようになったのだ。
ま、いちおう、翔おじさんには感謝の言葉を述べておくことにする。
二人が上手くいったのは、僕のお蔭でもあるわけだけど、彼女はおじさんの恋人だということは、人としてわきまえておかなくてはいけないだろう。
そんな僕の平穏な日常と相反するように、ママの身辺が騒がしくなった。
無理もない。
あれだけの美人が社会に出て、世の男どもが放っておく筈もない。
だけどね、言っとくけど、ママの一番は僕だから。
そこのところは間違いのないように!
ママと僕は親子なので結婚できない。
だから仕方なく父親としての伴侶を僕は認める、というだけだ。
経済的支援は必要だからね。
ママに苦労させるわけにはいかないし。