人生はドラマである



ママはいったい誰が一番好きなんだろう?



一条さんは上司なんで、仕方なく?

雇って貰ってる恩もあるし、実際、ママを大事にしてくれているみたいだし。

ママも働き出して更に美人に拍車がかかった。

人間って、自分が認められて自信がつくと活き活きしてくるんだなぁ~

家に居る時のまったりしたママも好きだけど、こうして輝いているママも嫌いじゃない。


結城さんは、兎にも角にもイケメンだ。

ママと二人並ぶと、絵に描いたように様になる!

さすがの僕も、妬けちゃうくらい。

向こうからの積極的なアプローチは、女として気持ちの良いものなのかもしれないなぁ~

それに彼はパイロット。

高収入は勿論のこと、海外便担当の彼は出張の周期が長い。

ここ重要なポイントだ♪


佐藤さんは、気心が知れてるので客観的に見るのは難しい。

確かに良い人だけど、お金はないし、積極性に欠ける。

本当にママが好きなのか、亡き友人の妻として気にかけているだけなのかが判別しにくい。

まぁ、ママもそんなゆるい関係が心地よいと思っているのかも。


だけど……、

僕のおめがねに適うのは、あくまでも都合のいい夫だ。


ママと僕の関係に踏み込まず、経済的支援を惜しまず、ママを幸せにすることができる男だ。



そして僕は、それを見極めるため、三人に揺さぶりをかけた。

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