人生はドラマである
原因は、いつも経済的事情にある。
死んだパパの生命保険金が底をついたのだ。
そしてママはもう一つの大きな結論にたどり着いた。
僕を保育園に預けるために、実家に戻ることに決めたのだ。
と言っても、既に僕の祖父母は他界していた。
が、実家にはママの二つ違いの弟が一人で暮らしていた。
都合の良いことに彼の仕事はフリーのライターで、昼間、割と自由に時間が使えるということもあり、ママは僕の子育ての一端を彼に担わせようと考えたのだ。
それは僕にとっては、甚だ有難迷惑な話であった。
僕は、母一人子一人の甘い生活が気に入っていたのだ。
僕は、今までの甘い生活を取り戻すべく立ち上がった。
これは、僕の戦いの記録である。