人生はドラマである


普通、世の中は母子家庭に冷たい。


が、うちの場合はちょっと違った。


何故って、ママがとびきりの美人で、僕がとびきり可愛い子供だったから。


若くして未亡人になったママには、惜しみない同情の手が差し伸べられたし。


寂しいハズなのに、いつも明るく笑う愛くるしい無垢な僕を見ると、誰もが涙を浮かべて微笑んだ。


そんな母子二人の生活が、ある日突然終わりを告げた。




ママが働き出したのだ。

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