恋の華


幸と苦笑いしてるとまた周りがざわざわし始める。

なんとなく…予想はできている。

「来たんじゃない?」

「あぁ…」

はぁ~…。

うるさくなる…。

「すまんの~!通してや~!」

「あ!咲ちゃん!」

恋華がまた嬉しそうに笑う。

「ん?えらいべっぴんさんやな~って!恋華やん!」

「そうだよ~!咲ちゃんはあいかわらずお寝坊さんなんだね~」

-キーンコーン~♪

「あ、鐘鳴った」

あんなにいた人も誰もいない。

「じゃぁ教室行こうか」

「恋華何組だ?」

「C組だよ。幸ちゃん達は?」

「B組。じゃぁ咲也と同じだね」

「ほんと!?咲ちゃんよろしくね!」

教室の前まで行くと「じゃぁ」と振り返った恋華。

「恋華気を付けろよ?」

「ん?何に?」

キョトンと俺を見つめてくる。

わかってねぇな…。

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