恋の華


こんか容姿なんだから男がほっとく訳がない。

まぁ…咲也がいるから平気か。

「咲也」

「わぁってるわ!じゃ入るで恋華」

「あ、うん!幸ちゃん藍斗また!」

そう言って手を振る恋華の頭をそっと撫でた。

「え…」

え、あ…俺何してんだ?

「…んじゃぁな」

パッと手をどけて急いで教室に入った。

席について机につっぷす。

「はぁ~…」

なんだあれ…。

無意識に恋華に触れてた。

女は一部の奴としか話せねぇのに。

初めて会った奴に触れるなんて論外。

どうしちまったんだ俺…。

「藍斗?入学式行くぞ?」

「え、あぁ…」

「?なんかおかしくない?恋華の事も心配してたし…。明日は雨かな」

「うるせぇ…」

なんだよ雨って…。

つうか俺もよくわかんねぇんだよ。

クシャと自分の髪をかく。

「もしかして恋華の事好きになった?」

「はぁ!?///」



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