愛を叫んで地に堕ちて〈全イラスト41枚つき恋愛ホラー〉
 勇斗は乱暴に、ぐい、と真珠を抱きよせる。

 そして、真珠の敏感な所に触れながら、ぞっとするほど低い声でささやいた。

「逃げられないよ? 真珠。
 生まれ変わっても……死に変わっても。
 真珠は、オレのモノ……オレだけのモノだ……っ」

「やっ……だ……」

 勇斗と真珠は、初カレ初カノ同士だった。

 唇をかするような、フレンチ·キスも。

 舌を差し入れるような、ディープな口づけも。

 全部済ませて、ただ、それから先がお互いが『初めて』の壁に阻まれて、まだだった。

 今までならば。

 カラダを重ねる事を怖がった真珠が『いやだ』とささやけば、止まるはずの勇斗の手が。

 今日に限って、先を急ぐ。

 お互いに愛しあって、何の障害もないはずなのに。

 前世から、恋い焦がれる二人なら、なおさら。

 ゆっくりと育てていけばいいはずの愛なのに。

 勇斗はまるで、何かに追われるように、真珠を抱きしめた。
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