愛を叫んで地に堕ちて〈全イラスト41枚つき恋愛ホラー〉
 自分のやったことの嫌悪感で、気が狂いそうだった。

 せめても、と。

 気を失ったように眠る真珠に、毛布をかけたとき。

 情け容赦なく前世の記憶が、走る。

「……茂吉……!」



 そう。

 稲妻のように再び走ったその記憶は。

 剣を構えた茂吉が、自分に向かって睨む姿だった。

 まるで、過去の自分に、今やったことを、咎められたような気がして、勇斗は、唇を噛んだ。

「茂吉よ!
 お前が……
 ……お前がやらせたんじゃねぇか!」


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