愛を叫んで地に堕ちて〈全イラスト41枚つき恋愛ホラー〉
「ちょっと、待ちなさいよ!
 草薙君っていちいち大げさよね!!」

 噛みつくように叫び、そのまま出て行こうとする勇斗の首根っこを掴んで、亜里沙は言った。

「真珠は、海野君と二人っきりで行ったわけじゃないわよ?
 今度の劇の背景画が決まらなくて、困ってる大道具のヒトやら、小道具係の子もついてったし!
 真珠ってば、すぐに調べたい大切なモノがあるからって出て行ったのよ?
 今更、草薙君が行ったら、真珠。
 アンタが邪魔で、調べものがはかどらないんじゃない?」

 草薙くんったら、真珠と一緒にいる時は、いつもべったり張り付いてるじゃない。

 そんな激甘っぷりをなんとかしないと、真珠にウザがられるわよ?

 なんて。

 どこかで聞いたようなことを、もう一度言われて、勇斗は『うう』と呻いた。

「……ったく、どいつもコイツも、海野みたいなことを言いやがって!
 そんなにオレは、真珠にウザがられると思うのか!」

 そこまで叫んで、勇斗は、自分がやったことを思いだし、がくっと膝と両手を地面についた。

「……そか。
 オレ、もう、真珠に嫌われてるかもしれないんだっけ……」

「く……草薙君?」
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