愛を叫んで地に堕ちて〈全イラスト41枚つき恋愛ホラー〉
「俺が、晶左だって!?」

 勇斗に言われて、凪は、一瞬目を見張り……

 次に、呆れたように細めた。

「……つくづく、お前は、鈍いやつだな。
 前世では、さらに前世(まえ)の自分の顔も判らず。
 今回に、至っては……ふん。
 それでも、真珠のことだけは、間違えないなんて、ヤらしいやつ!」

「なんだと!」

 勇斗は、そう叫んだけれども。

 勇斗の怒りを軽く受け流して、凪は、言った。

「俺のやった菓子を食って、中途半端に前世の記憶が蘇って来たみたいだな。
 その記憶を、完璧なモノにしてみたくないか?」

「なんだと……!?」

「俺自身、記憶が蘇って、そんなに日にちが、経って無ぇ。
 でも、俺も過去を思い出してから、毎日調べて、今日もまた。
 資料を探して、図書館のロッカーにしまって来た。
 資料を客観的に見れば、お前も過去をちゃんと思い出すんじゃねぇか?」

 そう言って、凪は、手に持った鍵を勇斗に差し出して言った。



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