愛を叫んで地に堕ちて〈全イラスト41枚つき恋愛ホラー〉
「海野! てめー! よくも、真珠を勝手に連れ出しやがったな!」



 勇斗が睨むと、凪は、馬鹿にしたように肩をすくめた。

「俺は、何もしてねぇぜ。
 真珠が、自分の遠い過去について、調べモノをしたいと言ったから。
 俺の調べモノついでに、色々手伝っただけだし」

「遠い……過去、だと……?」

 戸惑う勇斗に、凪は、笑う。

「例えば、そう。
 いきなり現れた、前世の記憶、とか。
 ……その記憶が、正しいと判るモノの整理とか。
 首だけの人魚ばかりを祀ってある、教会炎上みたいな。
 自分の関わった覚えのある事件の裏付け作業とか」

「首だけの人魚を祀るだって……!」

 そんなモノ、世界のどこに、どんな時代にだって、そうあるモノではなく。

 勇斗の疑惑は、確信に変わった。

「……その前世の記憶って……!
 お前は、晶左……なのか?」

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