ナツメ
「ねぇ、ほんとに飼うの?」

アパート、ペット禁止じゃなかったっけ? と、朋子が言う。

言われて確かにそうだなと、自分の狭い部屋を思いだした。

「ハムスターとか金魚くらいならだいじょうぶじゃないかなぁ?」

他人事みたいに言うわたしに、朋子は肩を竦ませた。

たまの休日にペットショップになんか誘われて、朋子は迷惑顔。

だってなんかペットショップに一人で来ると、陳列されている動物が全部自分に見えそうで怖かったんだもの。

なんてことを言っても朋子にはわかんないんだろうけど。
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