本気の恋の始め方
私の体の全ての機能が停止するような、そんな強いショック。
脚がガクガクと震えた。
「あ、やっぱり」
私の顔を見て、ほっとしたように緩む顔。
さらさらの黒髪に鋭い切れ長の瞳。
男らしい精悍な顔立ちだけど、どこか瞳の輝きが優しい……
「――ル、イ?」
絞り出すように出した声は、ささやきこえみたいに頼りなくて。
だけど目の前にいる彼の耳には、届いたみたいだった。
「潤……あ、ゴメン。三木さん、って呼ばなきゃだよな」
るうくんが私の名前を呼ぶ。
昔と変わらない、よく通る、硬質な声で。
「――なに、町田、知り合い?」
るうくんの隣に座っていた、彼と同年代くらいの男の人が私に視線を向ける。
「はい。地元の幼なじみです。まさかここで再会するなんて、びっくりしました」
るうくんは軽く目を細めて、穏やかに微笑み返す。