本気の恋の始め方

敬語ってことは先輩なのかな。


明るい、華やかな感じの男性だった。


彼は私とるうくんを交互に眺めて、

「お互い、知らなかったの?」

と尋ねる。


急に話題を振られて、私はコクコクとうなずくことしか出来なかった。



「実家を出てからは、一度も会えなかったし、彼女の就職先も知りませんでしたから、驚いて……似てんなぁって思ったんだけど、やっぱりって……」



そう言ってるうくんは、改めて私を見上げた。



「久しぶり。元気だったか?」



るうくんの目が私に向けられているのが信じられなくて。



「元気でした。あの、えっと……」



動揺しすぎて、私は自分がなにを言っているのかもわからなくなってくる。




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