本気の恋の始め方
お母さんは塁のお母さんと仲がよかったから、連絡はとってただろうけど
塁のお母さんもまた当時おつきあいしていた人が外国人だったから、その後海外に移住してしまったと聞いた。
「母さんに、おばさんたちの引っ越し先の住所聞いて、それから潤が住んでいるところを聞けばいいだけなのにって、何度も思ったんだけどさ――」
うつむくと、るうくんの長いまつげが頬に濃い影を作る。
それは明らかに「後悔」の色。
「やだな。仕方ないよ」
できるだけ明るい顔をして首を振った。
「だけど」
るうくんの言葉に、胸がざらつく。
もうやめて欲しいって
私の勝手だけど
わがままだけど
悲しくて、苦しくなる。