本気の恋の始め方

高校生の千野君……。

だけどいくら考えてもピンとこないし、思い出せそうにない。



「ごめんなさい……ぜんぜん、記憶にない」

「うん。当然です。だってそんな長時間会話したわけじゃないし。俺が一方的にいいなって思っただけで……それに俺だって……」



千野君はそう言って、それからふうっと息を吐くと視線を横に向け抑えた声でささやいた。



「あの……外しておいてなんですけど、その、ボタン……留めてもらっていいですか……?」

「え……」

「ちょっと刺激が強すぎる、かな、みたいな」



そして恥ずかしそうにうつむく千野君。



「あ」



ふと自分に目線をおろすと、ブラウスのボタンが全て開いて、下着が丸見えだった。



「――ッ!!!!!」



叫び声を押し殺し、慌てて彼に背中を向けブラウスのボタンを留める。








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