本気の恋の始め方
「――」
変な緊張がやってきて、ごくりと息を飲む。
「ち、千野君、もし予定が空いてるんだったら、ごはんつきあってくれないっ?」
「――」
持っている勇気すべてを振り絞った私の言葉を聞いて、無言で目を丸くする千野君。
「あ、予定があるんだったらいいんだけど。またで……」
彼の様子に、あっという間に勇気がぺしゃんこになって、声が小さくなってしまった。
変なこと言ったかな。
空気読めてなかったかも。
凹んでいると
「いや、いや、いえ、全然ないです! またも行きますけど、今日も行きますっ!」
千野君はぷるぷると首を横に振り、それからふわっと笑って私を見つめる。