本気の恋の始め方
そして連れてこられたGuido Fawkesは、大きなビルの地下にあるBarだった。
内装は深く鈍いゴールドがメインで装飾されていて、なんとなく、グスタフ・クリムトの絵の中に迷い込んだみたい。
カウンターには数人のこぎれいな男の子。
あとはテーブルにも何人か若い男女が座っている。
みんな身なりがよくて、いかにも育ちが良さそうな子ばっかり。
「いらっしゃい」
カウンターの側のテーブルに腰を下ろすと、少し痩せた、けれどハッとするほど雰囲気のある男の人が、私と千野君の座るテーブルに、ほっそりした青いグラスを二つおいた。
お水が入っているだけのグラスは、とてもそんじょそこらで売っているようなモノに見えない。
「わぁ……きれい」
グラスを持ち上げると、店内の明かりを反射して、きらりと輝く。
「ここの調度品。そのグラスなんかも本物のアンティークなんですよ」
と、千野君。