本気の恋の始め方

そして連れてこられたGuido Fawkesは、大きなビルの地下にあるBarだった。

内装は深く鈍いゴールドがメインで装飾されていて、なんとなく、グスタフ・クリムトの絵の中に迷い込んだみたい。



カウンターには数人のこぎれいな男の子。
あとはテーブルにも何人か若い男女が座っている。


みんな身なりがよくて、いかにも育ちが良さそうな子ばっかり。



「いらっしゃい」



カウンターの側のテーブルに腰を下ろすと、少し痩せた、けれどハッとするほど雰囲気のある男の人が、私と千野君の座るテーブルに、ほっそりした青いグラスを二つおいた。


お水が入っているだけのグラスは、とてもそんじょそこらで売っているようなモノに見えない。



「わぁ……きれい」



グラスを持ち上げると、店内の明かりを反射して、きらりと輝く。



「ここの調度品。そのグラスなんかも本物のアンティークなんですよ」


と、千野君。



< 157 / 446 >

この作品をシェア

pagetop