本気の恋の始め方
まっすぐに見つめて、心をとらえて離さない。
長いまつげに囲まれた、透明感のある、ビー玉のような瞳。
「――イヤ?」
彼の指が、頬を撫で、そのまま耳の後ろへと移動して首筋をなぞる。
「え?」
「俺に触れられるの……イヤですか?」
千野君のかすれた、熱っぽい声。
大きな手
優しい指
「潤さんのこと、抱きしめたい」
広い胸
腕の中……
「――いやじゃ、ないよ」
振り絞った声がかすれていた。
私の返事に千野君がかすかに目を見開く。
もっと、知りたい。
千野君のこと。
「だから……抱きしめて」