本気の恋の始め方

切れ長の目を細めるるうくん。



「行き違い……って。そんな……あっ」



るうくんの大きな手が、小さなテーブルの上の私を手を引き寄せて、握りしめていた。


その手は熱くて、圧倒的で。真っ正面から私を見つめるるうくんの強い瞳にとらわれて、私はぴくりとも動けなくなった。



「俺はあのとき、ちゃんとわかってた。俺が抱いているのは、潤だってこと」

「え――?」



るうくんの言葉に、頭が真っ白になる。


わかってた?


全身から、さあっと血の気が引いていく。


目を逸らさずにまっすぐに私を見つめるるうくん。





体を貫く、熱と痛み。

るうくんの息づかい。

組み敷かれたときの、独りよがりな幸せの重み




「お前だってわかってて、理解して抱いた」



突然、意識の奥底から蘇ってきた記憶の前に、打ちのめされて――


私は完全に言葉を失っていた。


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