本気の恋の始め方

どうやらおばさんはあのマンションの部屋を売ることを決めたらしく、るうくんは、職場の近くに部屋を借りるんだとか。


あれこれ他にも聞いたような気がするけれど、なにも頭には残らなかった。


るうくんのおばさんもいない今、るうくんがここにいる必要もないわけで。

もしかしたら、もう一生るうくんには会えなくなるかもしれない。


そりゃ、るうくんは優しいから、携帯の番号教えてくれって言えば断らないだろうし、勇気を振り絞って会おうと言えば、会ってくれるかもしれない。



だけど少しずつ、彼の記憶から私は消えてしまう。

ただの幼馴染でしかない私は、確実に、彼の世界からいなくなってしまう。


その可能性にいきついて、背筋がゾッとした。


いやだ。


いやだよ。


るうくんに忘れられたくない!








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