本気の恋の始め方
もっと思うことを言葉に出さなきゃって痛感した。
そう。言葉にしなきゃ伝わらない。
「千野君……」
勇気を振り絞って改めて目線を上げると、千野君は変わらず優しい瞳で私を見つめていた。
「私、千野君が怖いんじゃないの……自分が怖いの。
一人じゃない恋、初めてだから……どうしていいか、わからなくて……」
すると千野君は、ふわっと花が開くように微笑んで。
「潤さん」
顔を近づけて来たかと思ったら、カプッと鼻の頭をかじられてしまった。
「ふえっ……!?」
「そんなの、俺だってそうですよ」