本気の恋の始め方
「俺、本当に潤さんが好きで、好きで……時々、バカしそうになるけど……」
彼は私を抱きしめていた腕を離して、私の頬を挟んで顔を覗き込んでくる。
「潤さんを大事に思う気持ちは嘘じゃないから。嫌がることはしないって約束します」
約束――
まるで誓いの言葉みたい。
「千野君……」
こわばっていた肩の力が抜けていた。
千野君は私の気持ちをすごく考えてくれてる。
いつも言葉にしてくれる。
なのに私って、自分のことでいっぱいいっぱいになっちゃって……
自己完結して、よくないよね。
今日、るうくんと話をしていろんなことを思った。
時間が経てばたいていのことは思い出に出来るけれど
深い後悔は忘れられない。
ずっとずっと、引きずってしまう。
そして傷はさらさないと乾かないし
言葉は口にしないと、伝わらない。