本気の恋の始め方
嘘だ。そんなの信じられないよ。
だって、今ここにいる千野君は、どこからどうみても非の打ちどころのない男のひとだもの。
とても信じられないというか……。
呆然としている私に、千野君はゆっくりと説明する。
「昔、潤さんに会ったことあるって言ったの、覚えてます?」
「うん」
「潤さんが覚えてないの、当然なんです。俺がぜんぜんイケてない頃で……今より10センチ小さかったのに体重が100キロあって。ウエストも1メートル以上あって。ちなみにあだ名がドラえもん」
「えええ!!!!」
驚きすぎて、ひっくり返りそうになった。
だって、だって!
すらりと背が高くて、いかにもスポーツマンのおぼっちゃまって感じの千野君が!
体重100キロでウエスト1メートルのドラえもんって言われても信じられないんですけれども……!