本気の恋の始め方
「あ、ケーキ。るうくんが買ってきてくれてたの」
お財布を返し、玄関で靴を脱いでお母さんと一緒にリビングへと入る。
「わ、すごーい!」
テーブルの上には所狭しと、お母さんの手作り料理が並べてあった。
ちらし寿司、大量のからあげ、ポテトサラダ、エビフライ、熱々出来立てのオニオングラタンスープ、スコッチエッグ、などなど。
子供が喜びそうな、いかにもホームパーティーって感じのメニューを見て、るうくんが顔をほころばせる。
「なんだか懐かしいです。よく、潤や俺の誕生日に作ってくれてたメニューですね」
「あ、そっか……」
るうくんの言葉に私も突然思い出した。
そうそう。
お母さんは頼まれもしないのに、るうくんの誕生日パーティー会場を我が家にして、盛大に祝っていたっけ……。
っていうか、どんだけるうくん来るの楽しみにしてたのよって、大量の料理を見たら、おかしくなってしまった。