本気の恋の始め方

合コンの会場は、会社からほど近いビルの地下にあるイタリアンだった。


照明も内装も、ちょっといい雰囲気の素敵なお店。



そもそも私、最初から合コンになんか興味なかったのに、来てよかったんだろうか。

なんだか申し訳なくて気後れしちゃう……。



そんな私の様子を察知したのか、咲子ちゃんが顔を覗き込んで首をかしげる。



「なんだか緊張してません~?」

「う、うん……色々考えて……」



コクコクとうなずく私。


女子の参加メンバーは、咲子ちゃんともう一人、同じ一般職の未来ちゃん、そして私の三人。

私以外の二人はかなり余裕だ。



「リラックスしてくださいよ、リラックス~。同じ会社なんですから、はいっ、しんこきゅー!」

「すう~はぁ~」

「なんていうかコントしてるみたいですね」



まったりした感じの未来ちゃんが、うふふと笑いながら私と咲子ちゃんを見つめる。



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