本気の恋の始め方
席に着いて間もなくして、スーツ姿の男性社員が五人やってきた。
き、来たっー!!!!!
緊張で顔が凍り付く私。
「お待たせ」
どこかで見たことがあるようなないような、そんな面子の五人は、和やかな表情で私たちに視線を向ける。
年の頃は私と同じくらいか、それより少し上。
一ノ瀬ホールディングスの社員と言っても会社はとても広いし、ほぼ初対面もいいところなんだけど……
やっぱり緊張してしまう。
咲子ちゃんがいうように「同じ会社なんだから」と自分に言い聞かせて、とりあえず笑顔を作った。
とにかく、ムスッとして機嫌悪く見えないように気をつけなくっちゃ。
私はまだしも、咲子ちゃんや未来ちゃんに「いい出会い」があるかもだし、足を引っ張るような真似はしないようにしないと……!