本気の恋の始め方

「数をこなせば段々自信持てるようになりますって~。またしましょうよ、合コン!」



数をこなす……。



咲子ちゃんの言葉に、私は首を横に振った。


そうすれば確かに合コンには慣れるかもしれないけど

恋愛に慣れない私が望むのは、そういうことじゃない。



「合コンはもういいかな」



誘ってくれた咲子ちゃんに申し訳ないと思いつつも、はっきりと彼女にそう言う。



「えーどうしてですか?」

「私、好きなひとがいるから」



今さらだけど、口にしたらちょっとだけ胸がスッとした。


どうしてだろう。

驚くほど素直に、口に出せていたんだ。



「えっ……! マジですか!」

「会社のひと!?」



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